軽井沢は19日からずっと雨続き。
この町で天気が悪いと、本当に退屈してしまう。
いささかウンザリして、雨続きの3日目、日曜日には静岡県からやって来た二人の孫たちを連れて(連れられて?)、佐久市にある「子ども未来館」に車で出掛けて来た。
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入り口を入ると、巨大な恐竜が目に入った。
吹き抜けのビル3階辺りまである巨大な恐竜は、まるで獲物を捜すかのように頭を動かしているんです。
なるほどこれは子供が喜ぶ筈だ。
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さらに道順に従って進んで行くと、やがて、「ブラックホールチューブ」という幼児の背丈よりやや小さな丸い穴が開いてる入り口が有って、「ここから先は一方通行で、戻れません」と表示してあるんです。
孫たちは喜んで穴の中に入って行き…もちろん孫達の両親(つまり娘夫婦ですが…)も幼い子供たちに続きました。
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ボクと悠木は一瞬 躊躇しました。
何故かというと、穴は大人が入るには かなり小さくて、しかも「途中からは引き返せません。」という注意書きが気になったもんで…。
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…ですが…、喜び勇んで穴の中に入って行った孫たちの期待に背(そむ)くのは可哀想なので、ボク達も覚悟を決めて穴の中に入る事にしたんです。
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しかし、「丸い穴」と言っても小学校1年生の女の子と、3才9ヶ月の男の子でも少し背をかがめて入るくらいの直径しかありません。
若い両親はまだ身体が柔らかいのでしょう、長身のくせに、ふたりとも実に身軽に背を縮めて、さっさと穴の中に入って行くじゃありませんか。
我々二人は思わず「どうしよう?」と顔を見合わせたものの、意を決したように悠木が先に身体を丸めて穴の中に入って行ったんです。
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こうなれば身体が固くなったボクと言えども、後に続かなければ男が立ちません。
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足と腰の痛いのを我慢して背を縮め、「エイヤッ!」と穴の中に潜り込んだんです。
入ってすぐの場所は頭を縮めて中腰になっていれば 何とか立って居られるものの、その先は 背を縮めたうえに膝を曲げて歩かなけれは゛先に行けないんです。
しかも、その先は緩い坂道になってるんです。
「しまった。入るんじゃなかった!」…と思って後ろを振り返った時には、もう遅い! 引き返す訳にはいかなかったのですよ。
先に入った悠木は?と見ると…
坂道を四つん這いになって先に進んでるじゃありませんか!
「どうぞ知ってる人に会いませんように!」と祈りながら、ボクも同じように“這い這い”をして先に進み…、うす暗い所は壁を伝いながら、ようやく出口まで辿り着いたんです。
外に出た時はホッとしたね(笑)
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やっぱり、この時の「這い這い」の姿は、人に見せられる格好じゃなかったね(笑)
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こうして全コースの十分の一辺りに来た所でボク達は既に「ゲンナリ!」
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何とか腰掛ける場所は無いものかと周りを見回すと、「キュービック・パズルをやる子供の為の椅子とテーブル」が有ったので、「我々もパズルをやりましょう」とかなんとか言いながらそこに座って一息ついたんです。
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こうして、ようやく座る場所を見つけた二人はグッタリして…、「ロック・クライミング」の壁に挑戦する子ども達の姿をただ眺めているばかり。
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こうして、この日は「雨の日の退屈しのぎ」をやって来たのです。
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いやー、たしかに退屈じゃなかったね(笑)
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そしてこの日は、我が身体の衰えを痛感させられた1日でもありました。