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2008年2月3日 - 2008年2月9日

2008年2月 8日 (金)

ちあきなおみ物語45

「先生、1日遅れの誕生日プレゼントです!」
今日、レッスンに来た生徒さんの一人が、大きな花束を抱えて入ってきた。

色とりどりの花のうちのひとつは、新種だそうで、売っていた花屋の店員さんも
「まだ咲いたところを見たことがない」ものらしい。

え?何歳の誕生日かって?それは内緒!(笑)

写真は、スタッフと入山アキ子クンに囲まれて花束を受け取っているところ。

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『ちあきなおみ物語45』 ~ボクの中の“ちあきなおみ”~

「ちあきなおみ」との・・・というより、彼女のマネージャーとの、この出来事で受けたショックは思ったより傷が深くて、作曲の仕事が全く出来なくなってしまった。

       ♪   ♪   ♪

まるで、今で言う「引きこもり」の状態。

ボクはピアノの前に座る事さえ出来なくて、
毎日「プラモデル作り」にのめり込んでしまった

       ♪   ♪   ♪

SLのD51(デゴイチ)が終わると、軍艦。

航空母艦が完成すると「零戦(ゼロセン)」。

朝から晩まで、何も考えずたゞ「プラモデル」と格闘。

       ♪   ♪   ♪

レコード会社との連絡も殆ど取らなくなってしまった。

       ♪   ♪   ♪

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「ちあきなおみ」に会わなくなった後に、
このシングル『無駄な抵抗やめましょう』は発売された。

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2008年2月 7日 (木)

ちあきなおみ物語44

今日は、リンダ・コラソンがマネージャーと一緒に訪ねて来てくれた。

デビューの頃の話等、2時間くらい色んな話で盛り上がった。

       ♪   ♪   ♪

3月26日に横浜でライブをやるのそうなので、是非いってみようと思ってます。

       ♪   ♪   ♪

彼女が帰ったら行き違いに、ゆっち(曽根由希江)が、まだ指に大きな包帯をしてレッスンに来た。

       ♪   ♪   ♪

二人とも、どういう訳か黒い洋服で来たので僕と合わせて3人真っ黒。

真っ黒同士で記念撮影したよ。
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『ちあきなおみ物語44』 ~ボクの中の“ちあきなおみ”~

ボクが徹底してプロダクションのY氏に会う事を拒んだ事は、
当然、コロムビアの中で問題になって、頭を抱えていたようだ。

       ♪   ♪   ♪

何日か経って、少しだけ冷静さを取り戻したボクは、
これでは結局「ちあき」を悲しませているだけだ
という事に気付いて、
コロムビアのS部長を訪ね、「内容証明の手紙」で騒がせた事の詫びを言って撤回した。

       ♪   ♪   ♪

・・・そして、その後、ボクは「ちあきなおみ」に会う事は二度と無かったのです。

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2008年2月 6日 (水)

ちあきなおみ物語43

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『ちあきなおみ物語43』 ~ボクの中の“ちあきなおみ”~

今から考えてみれば、随分「かたくな」だったと思うのだけど・・・。

       ♪   ♪   ♪

「キンコーン、キンコーン」
「どなたですか?」
「先生、Yです。お詫びに来ました。」

・・・一瞬、沈黙。

       ♪   ♪   ♪

「今、会ってしまうと、又、ボクの弱さで、この怒りがウヤムヤになって仕舞う」

ドアを開けないのには、大変な努力が必要だったけれど、
「お詫びに来ました」で、氷解するほど、ボクの怒りは尋常では無かった

       ♪   ♪   ♪

「キンコーン、キンコーン」
次の日も、早朝にドアのチャイムは鳴った。

       ♪   ♪   ♪

夜の遅いボクは「夢うつゝ」でチャイムを聞いた。
こんどは応答をしなかった。(・・・というより、出来なかった)

       ♪   ♪   ♪

何日めかの朝には、遂に、「ちあきなおみ」が訪ねてきた。
さすがにドアを開けると、
「社長の使いで来ました」と言う。

手には土産物らしきものを抱(かか)えていた。

       ♪   ♪   ♪

それでも、完全に心を閉ざしてしまったボクは
「ゴメンね。君が悪い訳じゃないけど、ボクはもう社長に会いたくないんだよ。
社長には、そう伝えて・・・」   

       ♪   ♪   ♪

「ちあき」は心なしか、悲しそうな表情で帰って行った。

       ♪   ♪   ♪

「随分、心が狭いね!」
そう思われるでしょうね・・・。

そう!今のボクは、あの頃を振り返ってみて、「そう思います。」

       ♪   ♪   ♪

・・・でも、今迄、一緒に「ちあきなおみ」を育てゝ来た仲間から「投げ付けられた言葉」は完全にボクの心を閉じさせてしまったのでしょうね。

       ♪   ♪   ♪

その日から、ボクは「ちあきなおみ」と、プロダクションに会う事は無かったのです。

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2008年2月 5日 (火)

ちあきなおみ物語42

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『ちあきなおみ物語42』 ~ボクの中の“ちあきなおみ”~

その日、自分の部屋に帰ったボクは
「何を、コソコソやってる!」と言われた言葉が頭から離れなくて、
朝まで眠れなかった。

           ♪   ♪   ♪

スタジオの中で自分の弟子を「口説いた」訳でもないし、
「プロダクションに内緒で、仕事してよ」と頼んでた訳でもないのに
「コソコソ」とは何だ!

           ♪   ♪   ♪

「ヒソヒソ」なら内緒話で済むけど、「コソコソ」では人に隠れて「うしろ暗い」事を
やったみたいじゃないか!

           ♪   ♪   ♪

ボクは、これ迄の人生で、「あんな口調」で人から罵倒された事がなかったので、
恥ずかしい話ですが、本当に傷ついてしまったんです。

           ♪   ♪   ♪

時間が経つにつれて、「怒りが収まる」どころか、
「プライドが傷つけられた」という思いが益々増幅して来て、
「もう、彼と仕事をするのは厭だ!」とまで思ったんです。

           ♪   ♪   ♪

そうして、今思えば「若気の至り」・・・というより、
「思い上がっていた」というのでしょうか?

「私の作品の全てを、”ちあきなおみ”が実演で歌う事を禁止する」
という『内容証明』の手紙を出してしまったのです。

バカですね。(苦笑)。

「ちあきなおみ」が悪い訳じゃないのに・・・。
(彼女はボクと一緒に怒鳴られた方なのにね)

           ♪   ♪   ♪

コロムビアでは当然、部長の所に「内容証明」の手紙は届けられた筈なんだけど
先方からは何の連絡も来なかった。
その替わりに翌日から、赤坂から引越した新しいボクのマンションに、
当の社長が日参する事になったのですが・・・。

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2008年2月 4日 (月)

ちあきなおみ物語41

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『ちあきなおみ物語41』 ~ボクの中の“ちあきなおみ”~

「ちあきなおみ」が、良い歌を歌って、録音が一段落した休憩中に、
師匠と弟子はスタジオの中で談笑してした。

           ♪   ♪   ♪

そこへ、プロダクションの社長が顔色を変えて
凄い勢いで飛び込んで来たのだから、
ボクも、「ちあきなおみ」も、たゞ、呆然(ぼうぜん)・・・。

           ♪   ♪   ♪

「何だろう?」と思う間もなく、社長は大きな声で、ボクの方に向かって

何をやってるんですか!?二人でコソコソと!

それから「ちあき」に向かって「部屋から出て行きなさい!」というように顎をしゃくった。

           ♪   ♪   ♪

「ちあきなおみ」が呆然とした感じで部屋を出るのを待って、社長はもう一度、
ボクに向って、「困るんだよな。勝手にコソコソと内緒話をされると!」
と繰り返した。

社長がこんな口調でボクに話しかけたのは、後にも先にもこの一度だけだった。
「内緒話なんかしてないよ!」
ボクも「カーッ!」となって、大声で怒鳴り返した。

           ♪   ♪   ♪

「怒り」で頭の中が真っ白になってしまったボクは、
その後のことを、何にも憶えていない。

           ♪   ♪   ♪

今でも、「あの後、録音はどうしたんだろう?」と思い出そうとするけど、
どうしても思い出せないんですよ。

           ♪   ♪   ♪

頭に来たボクが、「気分が悪い!今日はこれで止めよう」と言って中止したのか?
それとも何も無かったように装って、録音を続けたのか?

           ♪   ♪   ♪

どちらにしても、ボクが本当に冷静になって、その後の録音に立ち会ったとは思えないし、
仮に、その侭続けたとしても、彼女の歌も、きっと良い出来ではなかっただろうね。

 

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