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2008年4月6日 - 2008年4月12日

2008年4月11日 (金)

ちあきなおみ物語68

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『ちあきなおみ物語68』〜ボクの中の“ちあきなおみ”〜

「私で役に立つなら、何でもやらせて貰います」と言って呉れた彼女に、ボクは大きな勇気を貰った。

                        ♪   ♪   ♪

しかし、今から冷静に考えてみると、
「私は何でもやるけど、その為には社長の承諾だけ先生がとってくださいよ」みたいな気持ちだったんでしょうね。

                        ♪   ♪   ♪

ところが「レコード化を考えているんでは?」という質問に、ボクの「レコード作家根性」が無意識に反応した。

                        ♪   ♪   ♪

「コンサートに協力して貰う」お願いだけで出掛けた筈なのに、
「そりゃ、レコードが出せれば嬉しいですよね」と、反射的に答えていたのです。

                        ♪   ♪   ♪

ボクの答えを聞いたか、聞かなかったかというタイミングで、郷さんは「駄目だ!駄目だ!」と、急に大きな声で怒鳴り始めたのです。

それは今までの紳士的な応対とは打って変わった怒り方で、ボクはただ驚いていた。

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「レコードが前提では、この話は無しですね!協力は出来ませんよ。」

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ボクは、「いや、実は記念コンサートだけ出て貰えればいいんで…」と言いたかったのだが、今更「ジャンケンの後(アト)出し」みたいな話は男として出来なかった。

それに、その部屋の中には芸能関係の人が何人か居たので、みっともない言い訳はしたくなくて…。

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「判りました。それでは今回の話は無かった事として諦めます。」と言ってボクは事務所を出たのです。

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2008年4月10日 (木)

ちあきなおみ物語67

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『ちあきなおみ物語67』 ~ボクの中の“ちあきなおみ”~

「ちあきなおみ」に、”ボクのコンサート”に出演して貰う話を、具体的に詰めて行くのは、

「私から説明しておきますので、先生には申し訳ないですけど、私の事務所と詰めて頂けませんか?」

・・・という彼女の希望で、「後日、ボクが彼女の事務所を訪ねる」という事になり、電話を切った。

                        ♪   ♪   ♪

結論を先に言ってしまうと、ボクが彼女と会話を交わしたのは、“あの日”の優しい電話が最後になってしまったのですが・・・。

                        ♪   ♪   ♪

「20年目のコンサート」を実現する為に、ボクは都内にある彼女の事務所を一人で訪ねて行った。

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事務所に入ると大きなデスクがあって、郷鍈治さんらしき人(初対面だったので・・・)が坐って居た。

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今、思い出してみると、ボクの他にも業界のいろんな人が事務所を訪ねて、社長との面談の順番を待っていたようだった。

当時V社の制作部長で、後にT社の社長になられたI氏にも、そこで鉢合わせしたのを憶えている。

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郷さんからは「話は“ちあき”本人から聞いています。どんな構想でやるのか教えて下さい」という質問だった。

ボクは「ちあき」に話したのと同じ説明をして「曲はこれから新しく作る」事も伝えた。

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ボクの話を聞いた郷さんは、「彼女は出来るだけの協力をしたいと言ってるけど、
まさかレコード化は考えてないでしょうね?
と聞いて来た。

~つヾく~

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2008年4月 9日 (水)

ようやく解放&ちあきなおみ物語66

先月25日から昨日迄、延々と続いたレコーディングが、ようやく一段落した。

作曲家としてだけ、レコーディングに立ち会うのだったら、2日程度で終了してしまうのだけど・・・。
プロデューサーの仕事が、こんなに大変なんだというのが今回初めて判った。

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今夜の夕食は、本当に久しぶりに我が家で出来そう。

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・・・という事で、今朝はゆっくりと朝食。
事務所に出掛ける前のコーヒーも出来るだけゆっくりと飲んだ。

                        ♪   ♪   ♪

この所ずっと、駅まで出るのに「早足」で歩き、慌しく電車に飛び乗っていたのを、今日は意識してゆっくりと歩き、駅に向かった。

地下ホーム迄の階段も「ゆったり」と降りていたら、
「3番線、綾瀬行き、ドアが閉まります」という放送が聞こえて来た。

                        ♪   ♪   ♪

いつもの癖で反射的に階段を駈け降りたら、目の前でドアが「ガタン!」と閉まっちゃった。

ボクは恨めしそうに車掌の方を見たんだけど、やっぱり開けては呉れなかったね。(笑)

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『ちあきなおみ物語66』 ~ボクの中の“ちあきなおみ”~

お互いに久しぶりの挨拶が終ってから、ボクは用件を大まかに説明した。

・来年は、ボクが「小指の想い出」(伊東ゆかり)で、初めて作曲家として認められてから20年になる事。

・その記念の年に「コンサート」をやりたいと思ってる事。

・コンサートは、こゝの所元気が無くなり始めた「ポップス系歌謡曲」だけでやりたい事。

・「ちあきなおみ」には是非歌って欲しい事。

ここまで一気に話した後、
「ボクも歌おうと思ってるんだよ。だから、君も一緒に歌って呉れない?
・・・と、問いかけてみた。

                        ♪   ♪   ♪

話をしてる間、「実は彼女とは随分長い間、遠ざかっていたんだ」という事を、ボクはすっかり忘れてしまっていた。

                        ♪   ♪   ♪

「電話」というのは、相手の顔が見えない代わりに、相手の声が自分のすぐ耳元で聞こえる。
・・・だから、却って息づかいひとつで、相手の心が見えてしまうものです。

                        ♪   ♪   ♪

顔が見えなくても「気まずい」雰囲気は余計に増幅してしまったり・・・。
反対に優しい思いや懐かしいという「心情」も、よく伝わるんですね。

                        ♪   ♪   ♪

そして・・・
「ちあきなおみ」の返事は・・・。

「いいですよ。私でお役に立つ事があれば、何でもやらせて頂きます。」だった。

                        ♪   ♪   ♪

天使の声に聞こえました。

あの日の彼女の声は、今でもしっかりボクの記憶の中で生き続けてるんです。

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